2003.10.27更新
 
第二話 ハリ外し(ヒロカコーポレーション OKハリはずし・小 180円)

名人芸か
 永易啓裕さん率いるフリーダムの面々と、和歌山県湯浅の磯に行った時のことである。ここは餌盗りが多く、色々なものが釣れる。当然お呼びでない魚は海へお帰りいただくのだが、名手達のリリースの早いこと。
ハリ外しを魚の口に入れたかと思うと「チョイチョイ」とつつくと、外道が海に落下していく。はあ、上手い人はこういう手際もいいんだなあと思っていたら、実は「道具」だった。

 違和感無く喰わせるハワセ釣りをしていると、ベラやチャリコも遠慮なくハリを呑んでくれる。もちろんできる限り、ハリを取リ除いて生還させたいと思うのだが、喉の奥深く刺さった釣バリを取るのは至難の技。今まで数多くのハリ外しを試したが、どれも似たりよったり。こんなもんかなあ、と思っていた矢先だった。

 

 遠征後、沼津の釣具屋で、釣友ふくさんが見つけてくれたのがコレである。確かに湯浅で見た赤い奴だ。一見何の変哲もない、プラスチックのハリはずしである。本当に良く取れるのかという疑問は、次の釣行で払拭された。沼津ではベラが良く掛かる。しかも、口の小さいベラは覗いてもハリがどこにあるのか判らない事が多い。
 見よう見真似で、ハリスを持って魚をぶら下げる。ハリスを引っ掛けるようにハリはずし先端の穴に入れ、そのままコレをハリスにぴったり沿わせて口の中に縦に入れていく。ハリにコツンと当ったら、軽く「ツンツン」とやってやれば、あら不思議。ベラは落下。ハリはハリはずしの先端にひっかかった。

しっかりホールド
 このハリはずしの良い所は、単にハリを魚の喉から抜くだけではなく、ハリ外し先端にハリを保持してくれるところだ。他のハリ外しでは、外れたハリがまた刺さったりして、なかなか口から出て来ないことがあるが、これはハリをしっかりホールドするので、そんな不便がない。
 
 右の写真は、小チヌからハリを外したところだが、ハリ外しにハリが引っかかっているのが判るだろうか。この状態になれば、ぶら下げた魚は一気に落下することになる。水面の上で作業をすれば、手で触らずにリリースすることが可能である。

 餌盗りといえども、生き物。できるだけダメージを与えずに、お帰りいただきたいと思っている。人間が素手で触るだけで、魚にはかなりのストレスになると聞いているので、ハリ外しが一発で決まれば、その後の生存率は高いのではないだろうか。


 断っておくが、コレを使えばいつでも上手くいく訳ではない。力加減を誤って、奥まで突いてしまうこともあるし、何度やってもハリが抜けないこともある。しかし、他のハリ外しより格段に成功の確率が高いと思う。
紛失対策
 気に入って使っているのだが、難点が一つ。水に浮かないことだ。特にテトラで、ベストのポケットからポロリといってしまう事が続いた。今は、要らなくなった玉ウキを結んで、落下しても水面に浮かぶようにしてある。これを着けてからも、何度か落としたが、タモで回収して事なきを得た。

 どこにでもありそうで、不思議とあまり見かけないので、見つけた時にはまとめて購入することにしている。一番上のパッケージに入ったものは、最近横浜の某餌店で見つけて、買ったものである。餌屋のオヤジさんに、「これねえ、良くハズレるんですよ」と興奮して語ったが、特に反応は無かった。話をハズしたようである。


2003.10.27 まけ記

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